きまぐれ事典

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第9地区

Posted on | 2010年 4月 17日 | Permalink

【アパルトヘイト】
アパルトヘイト(Apartheid)は、アフリカーンス語で分離、隔離の意味を持つ言葉。特に南アフリカ共和国における白人と非白人(黒人、インド、パキスタン、マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民)の諸関係を差別的に規定する人種隔離政策のことを指す。

第9地区

映画「第9地区」を観ました。予告編で見た感じだと、宇宙人の乗ったUFOが地球にやってくるっていうSFものかな、などと思っていましたが、意外なお話でちょっとビックリ。たんなるSF映画ではありませんでした。いろんな意味ですごい映画だと思います。

ストーリーは、28年前、南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に巨大な宇宙船が現れることに端を発しています。意外にも、巨大宇宙船に乗っていたエイリアンたちは襲いかかってくることもなく難民として地球上に降り立ちます。それ以来、彼らは第9地区という特別な居住区に住まわされますが、人間との間に争いも絶えず第9地区もスラム化して荒廃して今に至る、という感じ。そこで、超国家機関MNUは、彼らを強制収容所に移住させる計画を立て、ヴィカスという男にその任務を託します。ヴィカスは立ち退きを通達して第9地区をまわるのですが、そこから事件に巻き込まれていくことに…。

観た直後の率直なイメージを述べると、「あぁ、これはアパルトヘイトをネタにした映画だ」ということ。エイリアンを人間に置き換えてみれば理解できると思います。舞台が南アフリカのヨハネスブルグだということもそれを暗に示しています。アパルトヘイトという言葉も差別という言葉も本編中には出てきませんが、もう、見たまんま、そうなのです。

エイリアンという厄介者をいかに扱い、虐げているか、映画の中で散々描写されていますが、人間の姿とは程遠いエイリアンの外見をしているのを考慮したとしても、一方的に殴られたり蹴られたりするシーンを目にするのは辛いものがあります。映画の中だけの話ではなく、アパルトヘイトをはじめとした人種差別を描いているのが容易に連想できてしまうのです。第9地区という映画、ずばり社会派なジャンルに属すると言っていいんではないでしょうか。

他にも、いろいろ見所はありまして、例えば私の中で印象的なのはエイリアンが地球に持ってきた武器。地球上に存在する銃などの手持ちの武器とは比較にならないほどの破壊力を持っています。このへんは多少グロテスクな描写も入るので要注意。この武器はエイリアンが持った時しか発動しないのですが・・・(続きは映画館でどうぞ)

それから、見所といってはなんですが、有名な俳優を起用してないことかな。無名の俳優を起用したとしてもこれだけ面白い映画を撮れるんだ、っていうのを教えてくれてる感じがします。知らない人ばかり(笑)ですが、内容に没頭してすごく楽しめました。

第9地区、すごい作品だと思います。ぜひ観ていただきたい。

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