きまぐれ事典

ウェブデザイナーがあれこれきまぐれにつづる日々のくらしの百科事典。

新緑の船通山に登ったよ

Posted on | 2013年 5月 8日 | Permalink

ゴールデンウィークに奥出雲の船通山に登ってきました。この時期は新緑がきれいですよね。それに加えて船通山では毎年ゴールデンウィーク頃に山頂でカタクリの花が見られるということを聞き、今回初めて船通山登山に挑戦です。

船通山登山口付近

登山道付近。自宅を出た時間帯はポツポツ程度の雨が時折落ちていたので心配していましたが、船通山についた頃には雨の気配は去り、曇天ではあるけれど空も明るい状態でした。さあ、登るよー。

斐伊川源流

清流

船通山登山道、鳥上滝コースは登山道脇に斐伊川の源流が流れています。この小さな川が太くなりあの斐伊川の流れとなって宍道湖、中海、そして日本海へ流れ出るのですね。

清冽なせせらぎ

水がきれい

水が感動的にきれい。魚いないかな。

川を渡る

登山道と川は寄り添うように続いているのですが、時折交差していて浅瀬を渡らないといけないポイントがあります。これがまた楽しい。登山中はこの川のせせらぎに癒されながら歩くのでとても気分がいいです。

鳥上滝

登山中、突如現れる鳥上滝。そんなに大きくはないですが、登山の苦しさをちょっと紛らわせてくれる力がありそうですね。このへんにヤマタノオロチが住んでいたのかも。

石割りケヤキ

鳥上滝のすぐ近くにあるこれは石割りケヤキと呼ばれています。すごい生命力だったんでしょうね。

湧き水

途中、登山道脇に湧き水がありました。コップが置いてあったので一杯汲んで飲み干す。山から湧き出た冷たい水はこれまでの疲れを吹き飛ばしてくれます。

霧

1時間くらい歩いたでしょうか。山頂にもかなり近づいている頃、徐々に霧が出はじめました。

船通山山頂付近

山頂かなり近い!ほぼ平らなところへ出ました。木の板を敷かれた歩道で歩きやすい。しかし霧がさらに濃くなってきた。

船通山山頂の碑

そしてついに船通山山頂へ到着!出雲神話ではこの山はスサノオがヤマタノオロチを退治した舞台とされていますが、ヤマタノオロチの尻尾から出てきたという天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)をかたどった巨大な碑が立っていました。

登山客

山頂はかなりガスってましたが、ゴールデンウィークということもあり登山客は結構な人数いらっしゃいました。景色はほとんど真っ白なので、こちらの方たちは花を見ながらお弁当を食べておられるようですね。

カタクリの花

皆さんが見ておられる花、そう、カタクリです。船通山山頂付近にはこのカタクリが群生しています。ピンク色のかわいらしい花が可憐です。僕ははじめて見ました。

弁当

お弁当タイム。お湯を沸かしてカップ豚汁も作りました。景色あんまり見えないけど、山で食べるごはんは最高ですね。

船通山山頂風景

ちょっと霧が途切れてきた。遠くの景色も少し見えはじめる。あ、山頂って結構広いですね。

うっすら大山

はっきりとは見えませんが、遠くにうっすらと大山の山影も垣間見ることができました。ラッキー。

山頂には小一時間くらいいたかな。わりと気温が低いようでじっとしていると寒かったです。ってことで下山。

登山犬

登山中に何度かすれ違ったんですが、犬も登山をするんですね!びっくり!元気だなー。

雨が降りだした

下山途中、ついに雨が降りだした。。がっつり上下のカッパも安心ですが、百均で売ってるようなポンチョって急な雨をしのぐ程度にはちょうどいいですね。あと、意外と傘もさっと使えるので便利。

船通山登山道

雨、すぐに上がりました。

緑

雨上がりは緑がよけいに際立つような気がします。

石畳の登山道

しっとり石畳の道。本当に雰囲気がいい。

無事、登山口まで下りてくることができました。上り下りとも片道は1時間半くらいかな。下りは速そうなイメージだけど、ぬかるんだ道を滑らないように気を遣ってるとそれなりに時間掛かりますよね。

新緑の時期の船通山登山、とても良かったです。緑がきれいだし、カタクリの花はかわいい。なにより、川のせせらぎを聞きながらの登山はいいものだなぁと思いました。変化に富んだ山歩きが出来てとても気分転換になりますよ。

帰りに登山口からほど近い斐乃上温泉に寄りました。登山後に立ち寄る人も多いようですね。湯が少しトロトロしてるのが特徴です。まさか…カタクリ粉…(違)

で、その後、仁多の亀嵩駅まで行ってそばを食べましたよ。亀嵩駅の中にある扇屋というそば屋さんです。まわりでは評判が良くて今回はじめて訪れてみました。

亀嵩駅のそば

割子そば。山登り後の三段なんてぺろりです。おいしかったです。

邑南町の楽人がいろいろとよかった

Posted on | 2013年 5月 3日 | Permalink

島根県邑南町は原山雲海ロード沿いにぽつりとある楽人(たのしびと)というお店。スノボの行き帰りにずっと気になったままそのまま数年が経ってしまっていたという、そんなお店なんですが、先日思い立ってふらりと立ち寄ってみたのです。ふらりと言っても、冬以外にこのあたりに来ること自体めずらしいのですが。

楽人の外観は小屋といってもいいような手作り感のあふれるとても素朴な建物です。お店に到着したのはお昼時をだいぶ回った頃で、お客は他にいなくて、外のテーブルにお店の方が二人で座ってた。どちらもおじさん。

薪が積んである

お店の裏手には薪が積んでありました。

天気も晴れててテラス席もいいけど、気になる店内の席につく。

楽人のカウンター

しぶい。素朴だけど、随所にこだわりを感じる店内。

窓から見える緑

窓から見える緑がまぶしい。

席から石窯が見える

店内の席から石窯が見える。あれでピザを焼くらしい。

石窯

石窯、こんなの。

こだわりカレー

窯焼き手作りピザ

注文したのはこだわりカレーと窯焼き手作りピザ。

まずはこだわりカレーをば。トマトが効いていて若干酸味があります。香辛料もたくさんの種類が使われているようでとても複雑な味。試行錯誤こだわって完成されたんであろう。こだわりカレーの名も伊達じゃないです。おいしい。

ピザもいただく。席からも見えるあの石窯から出てくるところもこの目でバッチリ見ました。出来立てアツアツ。生地はサクサクと軽い食感のタイプのようです。乗っている具もちょっとオリジナリティがある気がする。新鮮だったのはりんごとスライス餅ですかね。一瞬、えっ?って思うけど、これが意外とよく合うんですね。りんごのフルーティさが際立つ。

山の上の木の小屋でおいしいカレーとピザ。なかなかに贅沢な体験です。ずっと気になっていたこのお店、思い切って入って良かった。料理も美味しかったし、お店の立地、雰囲気も僕は好きです。出雲からはちょっと距離あるけど、またぜひ行きたいお店です。

京都の旅2013春

Posted on | 2013年 4月 30日 | Permalink

春の京都へ行ってまいりました。

かなり前から予定を組んでいたとは言え、祖母が亡くなったばかりで少し戸惑ったのですが、自分のせいで中止になったと死んだ祖母が悲しむよ、との母の言葉に背中を押され、前向きに考えなおして楽しんで来ることにしたのでした。

桜の頃は終わり、ゴールデンウィーク手前。このくらいならわりかしすいてるかなと思ってたんですが、京都はいつでも観光客多いですね。修学旅行の学校も多いようでした。

今回の京都の旅、さーっと写真で。

西本願寺

亡くなった祖母のことを思って、母の実家の宗派の総本山である西本願寺へお参りしてきました。でっかい。

西本願寺2

立派なお寺です。なんてったって世界遺産だからね。

嵐山・龍安寺付近の竹林

ド定番ですが、嵐山行きました。観光客は多いけど、なんだかやっぱり雰囲気のいい場所です。龍安寺近くの竹林、竹やぶなんてうちの近所にもあるわいって思ってたけど、嵐山の竹林やっぱいいわぁ(笑)

竹林と修学旅行の子どもたち

竹林と修学旅行の子どもたち2

嵐山界隈

踏切

嵐山、心地よくて、ぶらぶら散策。

トロッコビール

ぶらりたどりついたトロッコ嵐山駅、トロッコビールなるものが売ってたもんだから、ついつい昼間っから一杯ひっかけちゃうのが人の性(違うの?)。僕が飲んだのはフルーティーな味わいのビールでなかなか美味しかったです。

トロッコ電車

で、乗るでしょ。

保津川下り

で、乗っちゃうでしょ。

保津川下りの船

保津川下りって初めて体験したんですが、結構長いんですね。1時間40分の旅です。最初の30分くらいでそこそこ飽きてしまいそう。。

売店船

川下り終点間際、突如として接近、横付けしてくる不審船。売店船だそうです。海賊かとオモタ。

はい。なんだかんだ、観光らしい観光と言えばそんなところです。ゆったりのんびりペースがモットーでした。あとは、そうですね、美味しいものを求めてさまよってました。食い倒れの旅でもあります。

明石焼き

神戸三宮で食べた明石焼き。

もつ鍋

関西と言えばもつ鍋。

手桶汲み上げ湯葉御膳

嵐山で食べた湯葉御膳。湯葉これでもかとたくさん食べました。

イノダコーヒーのエビカツサンド

イノダコーヒーのたまごトースト

イノダコーヒーで朝食。

ラインベックのバナナキャラメルパンケーキ

ラインベックのリコッタパンケーキ

ラインベックというパンケーキがおいしいと有名な店へ。バナナキャラメルパンケーキとリコッタパンケーキをいただきました。パンケーキ?ただのホットケーキなんじゃないの?と思っていた時代が私にもありました。ごめんなさい。うますぎる。

生ハムカマンベールサンド

帰り際、三宮で何気なく入ったカフェで食べた生ハムカマンベールサンド。何気に絶品でした。

柿の葉寿司

帰りの高速バスでぱくついた柿の葉寿司。柿の葉で包むだけでなんでこんなにおいしいの。

以上、京都の旅を断片的にお送りしました。楽しかった。京都、まだまだ行きたいところ行き尽くせない感あります。人生であと何回京都旅行するんだろう。

祖母のこと

Posted on | 2013年 4月 19日 | Permalink

あたたかい春の光のような人でした。

4月16日の早朝、母方の祖母が亡くなりました。享年82歳。本当におだやかでやさしい祖母。大好きでした。

お茶飲みながらもっと話したかったなぁ。晩年は認知が入って同じことを何度も何度も話したけども、それでももっとたくさん一緒に過ごしたかったな。僕のことを僕としてきちんと認識してくれているかは定かではなかったけれど、何度でも最初から自己紹介するから、もっとたくさん会いに行っておけばよかった。

いなくなってしまった今だから考えてしまうけれど、僕は祖母に何をしてあげてきたのかと。。孫なのに、たいしたことしてあげられていない気がしてなりません。内孫がいなかったので、外孫である自分たち兄妹だけが孫。それなのに、どれだけのことをしてあげられたのか。

もし、今、亡くなった祖母と話ができるとして、僕がそんなことを謝ったとしても、祖母は気にもとめないふうに笑っていることだと思います。そんな人なのです。

今はただただ、祖母の冥福を祈りながら、僕たちは自分の人生を一生懸命生きないといけないなとあらためて思うのです。そして、身近な人たちがかけがえのない存在であるということをあらためて振り返るのでした。

おばあさん、お疲れさま。

出雲北山・鼻高山に登ったよ

Posted on | 2013年 3月 13日 | Permalink

土曜日、ちょっとした山登りを楽しんできました。登る山は出雲市民には馴染みの深い北山山系は鼻高山(はなたかせん)。出雲北山では一番高い536メートル。

北山と言えば出雲の北を象徴する確固たるランドマーク。ほとんどまっ平らな出雲平野から突如としてせり上がる山肌。松枯れで茶色が目立ってはきているが、巨大な怪物の背のようにも見え、なめらかに連なる山塊。よくよく考えると異様にも思えるその山の塊は、神話の時代に本当に海の向こうから引っ張ってきたんではあるまいかとロマンに想いを馳せてしまう。はぁ・・・ふつくしい・・・。一際高くそびえる鼻高山・・・凛々しい・・。北山が好きなのです。そんな北山にずっと登りたかった(厳密に言うと幼い頃に登ったことがあるけどほとんど記憶なし)

出雲北山
とある日の夕暮れの出雲北山。真ん中やや右寄りの一番高く見える部分が鼻高山です(クリックで拡大)。ふつくしい・・・

前置きが若干しつこくなってしまいました。すみません。。

登山の日は雲ひとつない天候に恵まれましたが、黄砂現象がひどく視界がかなり霞んでいました。花粉やPM2.5のこともあるし一瞬登山を躊躇いましたがそれでも決行。

ルートは、以前に下見に来ていた天王山キャンプ場付近の登山口から登るルートです。登山口付近には来坂神社という神社があり、ここ、中学の頃、何度か部活のロードワークで上ったことがある場所です。じつはこの地点ですでに景色が良かったりする。すでに標高が高いのです。散々うんちくたれたわりにはちょっとズルい。

登山口付近の登山道
天王山コース登山口のスタートはやや薄暗い竹やぶから始まる。

第一鹿ゲート
しばらく行くと第一鹿ゲート。と言っても、鹿が通るためのゲートではないです。鹿が里へ降りてくるのを防ぐための柵が施してあり、そこを人間が通過するための出入り口になってるんですね。サルカンや針金などで数箇所固定してあるので一旦外して奥へ。通ったらまた塞いでおくのがマナー。こういった鹿ゲートがルート中に全部で3ヶ所ありました。

登山道の途中
登山道を登る登る。もくもくと。

松ぼっくり的な何か
木の実?種?自然とのふれあいが楽しい。

登山道の倒木
倒木が登山道の行く手を阻んでいるところも。乗り越えてどんどん登る。

月廻り峠の標識
月廻り峠(つきまわりとうげ)。ここまで来れば鼻高山山頂まであと15分。稜線に出て視界が明るい。

月廻り峠で小休止
月廻り峠で小休止。ケータイの電波るんですね。

松葉の絨毯
このあたりは落葉した松葉の絨毯になってて赤褐色の風景。

青空
青空。天気は最高。

山頂付近
いよいよ、山頂へ。

鼻高山山頂
鼻高山山頂に到着。来ましたね、ついに。さて、ここから見える景色は・・・

山頂から南側の景色
山頂から南側を望む。うわぁ・・・やっぱり黄砂がひどい。かすかに出雲ドームが見える。

山頂から東側の景色
東の方。こっちも霞んでわかりにくいけど斐伊川が見えますね。

山頂から北側の景色
北の景色。十六島の方です。日本海がぼんやり見えます。風車群も点々と見えますね。

山頂から西側の景色
西。出雲平野から見たら、北山って一山越えたらすぐ海っていうイメージだったけど、まあまあ厚いんだな・・・

さて、黄砂のせいで山頂からの風景は少々期待はずれでしたが、まだ楽しみは残っています。この時点で午前11時半頃。そう、山頂でのお昼ごはん。

おにぎり
山頂で食べるために持ってきたおにぎり。なんと竹皮で包んであるという凝りよう。テンション上がります。手前からしゃけ、ぶたみそ、シーチキン、うめ。嗚呼、うまい。

そうそう、今回はちゃんとバーナーを持ってきました。で、湯を沸かしてインスタントだけどカップの豚汁を食べましたよ。

食後のチャイ
そして、食後にはチャイ。なぜか、チャイ。

自然の中で、しかも出雲平野を見下ろす山の上で食事できるなんて何か贅沢な気分を感じてしまいますね。1時間くらいで登れちゃうそれほど高くはない山ですが、それでもある程度の苦労を伴って得られる満足感。心地良い疲労感。これです。これなんです。

山頂では意外にもたくさんの人と出会いました。グループで登ってる人たち、縦走の途中の人たち、トレイルランしに来てる人。北山って結構たくさんの方が登ってるんですね。人知れず登ってる。知らなかったのは僕くらいですか?意外と山好きの人は北山登るのかな。下から見上げてても誰も登ってる気配しないしな(そりゃそうだ)。見渡せる景色は良い山ですもんね。そのわりにすごく身近にある。アツいな。やっぱりアツい北山。

また何回でも登りたいと思ったんですが、これから先の季節、あんまり登らないほうがいいみたいですね。なんでも鹿の個体数が増えててその影響か、ツツガムシっていうのが結構発生するらしいのです。ダニみたいなやつだと思うんだけど、ツツガムシに噛まれると熱出たりわりと大変なことになるらしいので要注意です。

日の射す登山道
さてさて、満足したところで下山。

登山道にも春の気配
春っぽい何かが芽吹いてきていましたよ。

きのこ
倒木にはきのこ。

橋
沢を渡ったらまもなく登山口。下界に戻ってきた感じがします。

靴底がはがれた
下山途中にまさかのハプニング。トレッキングシューズの底が剥がれた・・・。十数年前に購入したものだしなぁ。道具の点検・メンテナンスは怠ってはいけませんね。。こんなでも意外と歩けたので無事下山。

鼻高山とても楽しかったです。出雲北山、他の峰も登ってみたいですね。でもツツガムシが怖いから次は他の山かな。

書いてる人

taca

taca。1978年生まれのB型。ウェブ制作のお仕事をしています。MacユーザーでiPhoneユーザー。写真を撮るのが好き。BBQをこよなく愛しますが、やむを得ない場合はホットプレートでの焼肉でも可。[profile...]

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