祖母、夜景を見る
Posted on | 2007年 5月 27日 | Permalink
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【夜景】
夜の景色。
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土曜日、夜に祖母とたまたま車で外出する機会があったのですが、何を思ったか、たまには祖母を夜のドライブにでも連れ出してあげようなどと思い、そのまま出雲の夜景が見渡せる高台へ走らせました。この場所からは、100万ドルには到底及びませんが、1万ドルくらいの夜景なら眺めることが出来ます(笑)。祖母曰く、出雲市の夜景を生まれてはじめて見たそうです。まあ祖母の行動を考えると、夜にこんなとこまで来る理由も能力もないですし、若い頃もそんな機会はなかったようです。というか、祖母が若い頃に今の出雲の夜景はなかったんだろうな…。
現代の出雲市の夜景、そのおびただしい光の群れを目にした祖母は、祖母が若かった頃、各戸には電球がひとつずつくらいしかなかったというエピソードを語ってくれました。今の時代は当時に比べると本当に豊かになったと言っていました。言われてみたらそうですよね。祖母は戦争を体験しています。私たちもテレビや映画では戦時中のことを知った気になっているけど、祖母はその時代を実際に生きてきたのです。その時代は本当に貧しかったそうです。話を聞いていると祖母がなんだかとても偉大で尊敬できる人だと思えてなりませんでした。人生の年輪というヤツでしょうかね。
温故知新といいますが、新しきを知ることも大事だけど、古きを温めることも重要なことかも知れません。この現代は日進月歩で新しいことが次から次へと出てくるような時代だけれど、古いことも決して軽んじてはいけないように思います。古いことにはその時代を生き抜いて来た重みがあると思います。古い技術を学ぶというわけではないけれど、それを支えた根幹の何か、そういう古いことの良さもなるべく吸収させてもらいたいと思ってます。うちの祖母がもっとシワシワになるくらい…(笑)。
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コメント
2 コメント - “祖母、夜景を見る”
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2007年 5月 28日 @ 16:36
うちにも祖母がおりまして、話を聞いた事があります。
時代の変化の中で大切なもでも消えてゆく事があるの
でしょうね。それぞれの時代に生きる人に求められて
いる事が変わってゆくからでしょうか。ただ、祖母の
話を聞くと明治の頃より変わっていない事もあるよう
です。祖母が小学生の年齢の頃、教室には泥をつんで
作ったストーブのようなものがあったそうです。男子
が占領してあたらせてくれなかった話を聞きました。
小さい子供たちって境遇はちがっても心って変わって
ないかもって思いました。意外と大人の心も基本的に
は変わらないのかな。ただ、その時代に生きた人達の
経験を無駄にはしたくないですね。それが古き物を大
切にしたい気持ちの原点ですかね?
2007年 5月 28日 @ 18:09
>神釜ちゃん
人間の根源的な行動っていうのは確かに昔から変わっていないのかも(笑)。どの時代にも尊敬されるべき人、もの、あったでしょう。それらに共通の素晴らしい精神、思想あったと思います。いつの時代でも通用する、そういった古き良きものを抽出して取り入れていきたいです。