映画「RAILWAYS」と僕の仕事
Posted on | 2010年 5月 27日 | Permalink
一畑電車株式会社(いちばたでんしゃ)は、島根県東部で鉄道事業を運営する会社。持株会社の一畑電気鉄道の傘下にある。本社は島根県出雲市平田町2226番地(雲州平田駅構内)。社名は、出雲市にある一畑寺(一畑薬師)への参詣を目的として建設されたことに由来する。
こちら地元では全国に先駆けて公開となってる映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」を観てきました。地元島根が舞台で、出雲人には馴染みの深い一畑電車がストーリーに登場するから、というひいき目を抜きにしてもとても感動する映画だったと思います。
ストーリーはタイトルほぼそのままの内容なのですが、田舎を出て、都会で家族を持ち、家庭も顧みないようなバリバリ出世街道を行くエリート会社員が、ある出来事をきっかけに、自分の本当にやりたかった夢に再挑戦するという物語です。だいぶ端折りました。詳しい内容は公式サイトでどうぞ。
この映画は地元島根県出身の錦織監督の作品でして、過去の作品で、やはり地元の平田が舞台となった「白い船」も素直で爽やかで好きだったのだけれど、今回の映画も自分的にはより、ぐっとくるものがありました。この映画もやはり素朴であり、素直であり、潔く、爽やかで清々しい映画なのだけれど、誰もが体験を重ねられる部分があるので、よけいに感動が増すのではないかと思うのです。
テーマとしては「仕事」とか「夢」とか「人の絆」「家族の絆」みたいなものがあると思います。誰しも過去に思い描いた夢があると思う。それが叶わず、なりゆきの人生を送ってきてる人の方が多いかも知れない。また、夢が叶って楽しく生きている人、叶ったたとしてもそれはそれで大変な道を歩んでいる人もいるでしょう。夢を諦めず生きることって難しいけれど、とても素敵なことだと思います。人が生きる原動力にもなりうる。主人公を演じた中井貴一さんの、運転士になってからの、じつにいきいきした表情はそれを物語っていましたし、僕自身も実感していることでもあります。
すっかり忘れていたのですが、今度の6月1日で、僕がずっとやりたかった、個人でウェブ制作の仕事を始めてから丸4年が経つことになります。じつは苦悩と葛藤の中で虎視眈々と努力してきたというのがあって、それが報われたのは本当に運が良かったとしか言いようがありません。まあ、僕は映画の主人公より随分若かったわけですが。えーと、4年と言えばちょうどオリンピックの周期にして一周分ですが(笑)、本当にいろんなことがありました。涙が出るくらいうれしかったこと、投げて逃げ出したいくらいにつらかったこと、朝から朝までがんばったこと、本が付箋だらけになって、画面に穴があくほどに勉強したこと。いろいろです。そういう僕自身の経験を、主演の中井さんに重ねたり、同僚役の青年(三浦貴大さん)に重ねたりして見てたわけです。じつはここのところ、仕事のことでちょっと考えていたりすることがあったりで、いろいろな思いがよぎって胸が熱かった。
とまあ、そんなこんなで、地元民としては物語以前に、島根のロケーションやら一畑電車なんかをがっつりチェックしてやろうとか思って行ったのに、わりと本気でストーリーに引き込まれてしまうという誤算というか、まあうれしい誤算ですが、いい意味で期待を裏切ってくれる映画でした。多少うまく行き過ぎなところとかありますが、そこはオトナになって軽く目をつむって流してください。個人的にはここ最近で一番心に響いた良い映画だったなあ。あと、男の子だったら絶対に電車を運転してみたくなる!本当おすすめです。ぜひ。
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コメント
2 コメント - “映画「RAILWAYS」と僕の仕事”
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2010年 5月 27日 @ 18:35
いろいろあったけど、君ももぅ4年になるんだね。 なんだかあの頃を思い出すと弟の様な〜我が子の様な〜そんな存在を心配する自分がいました。
上手くやって行けるんだろぅか?
仕事があるんだろぅか?
長続きするんだろぅか?
いろんな心配を持った自分がいました。
後に君から仕事の話を聞くたびに〜上手くいってるなぁて安心したり、嬉しくなったり〜 本当、母の様な姉の様な心境だったよ。
4年間、お疲れ様。
まだまだこの先も体に気をつけて、頑張ってなぁ。
2010年 5月 27日 @ 23:42
龍さん
ありがとう。
本当にいろいろ心配掛けました。
なんとか4年が過ぎようとしています。
やり甲斐を感じる大好きなこの仕事なので
どんなに大変でも状況を楽しんでいます。
これからもがんばっていくぞっ!