映画「ツリー・オブ・ライフ」を観てきた
Posted on | 2011年 9月 5日 | Permalink
生命の樹(せいめいのき、英語:Tree of Life)は、旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられた木。命の木とも訳される。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされる。カバラではセフィロトの木 (英語: Sephirothic tree)という。ヤハウェ・エロヒム(エールの複数形、日本語では主なる神と訳されている)がアダムとエバをエデンの園から追放した理由は、禁令を無視して知恵の樹の実を食べ、神に背く罪に陥った人間が、生命の樹の実までも食べて罪のからだのまま永遠に生きる(ユダヤ伝承では知恵の樹の実と生命の樹の実をともに食べると、神に等しき存在になるとされているので)事のないためである。
先日、映画「ツリー・オブ・ライフ」を観てきました。テレンス・マリック監督の作品で、ブラッド・ピットがお父さん役で登場。その息子はショーン・ペン。
話のすじとしては、ある実業家が少年時代を回想するというもの。…なんですが、ただの昔の思い出話を語っていくというよりは、なにかもっと壮大で、宗教的で、崇高な何かを感じる映画です。というのも、太古の宇宙に地球が生まれて海ができ、生命が誕生し、恐竜が闊歩するまでのシーンをはさんでいたり、所々に神への問いかけが出てきたりして、とにかく妙に謎めいているのです。
ちょっとわかりにくいので評価は別れるところでしょうね。映画館でも途中で席を立つ観客がいましたし…。
主人公が生まれてから、母の惜しみない愛を受け、父からはちょっと過剰ともいえるしつけ(自己中心的で自己満足的なもの)を受け、弟が生まれて、父とはだんだんと確執が生じて…と淡々と回想を描いて行くわけですけれど、その話自体は意外とどこにでも転がっているような至ってふつうの流れ。
でも、その間あいだに自然的なシーンや神の存在をほのめかすようなシーンを挟んでいることで、ただの一家族の風景を描いているだけではなく、もっと普遍的な意味を持たせているような気がします。まあ、はっきりはわかりません。うーん、僕がしっかり読み取れないだけなのか、監督がアーティスティックすぎるのかわかりませんが、ちょっと解釈が難しい部類の映画なのかもしれません。
映像はとても美しかったと思います。質感というか、表現というか、とてもきれいだった。あと、挿入歌にはいろいろなクラッシック音楽が使われていて、僕の好きな、スメタナの「モルダウ」も入っていました。あの曲好きなんですよ。なんかエキゾチックでもありノスタルジックでもある、そんな雰囲気がとても好きです。
「ツリー・オブ・ライフ」ちょっと不思議な余韻を残す映画です。わかりやすい話ではないですけど、そんなに嫌いな作品ではないかもしれない。
The Tree Of Life (Original Motion Picture Soundtrack)
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