共通運命
Posted on | 2008年 3月 31日 | Permalink
【運命】
(1)超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。
(2)今後の成り行き。将来。
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「共通運命」:同じ方向に動いている複数の要素は、異なる方向に動いている要素や静止している要素同士よりも、互いに関連していると知覚される。
共通運命とは「ゲシュタルト要因」とよばれる多数の原理のひとつです。これは同じ方向へ向かって動いているもの同士は、ひとつのグループとして知覚され、違う方向へ向かって動くもの同士よりも、要素間に関連性があると解釈されるといいます。
例をあげるとすると、例えば白丸と黒丸が無作為に一列に並んでいるとします。これらが静止しているのならば、白丸は白丸同士、黒丸は黒丸同士、自然にグループ分けして知覚されるでしょう。しかし、列の中のいくつかの要素(白丸黒丸関係なく)がある方向へ動き、残る他の要素がその反対へ動く場合、要素は共通の動きと方向によってグループ分けされるのです。
にしても、共通運命だなんて、デザイン関連法則の用語としてはネーミングが素敵すぎですね。同じ格好かどうかよりも、同じ方向へ向かって動いているかってことの方が、重要なのですね。自分のまわりも見渡してみよう。
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コメント
2 コメント - “共通運命”
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2008年 3月 31日 @ 18:51
>同じ格好かどうかよりも、同じ方向へ向かって動いているかってことの方が、重要なのですね。
デザイン用語なんですね、含蓄に富んだ言葉ですね。
深くて面白いです。
自分の身近な場面に置き換えて、実際に確認してみたい概念ですね。
2008年 3月 31日 @ 20:29
>うさぎ屋さん
おもしろい概念ですよね。
自分のまわりにいる人は果たして同じ方向へ向かっているのか。
同じカテゴリーにいるように見えるだけで、
じつは方向性が違ってたりして。
ものごとを見る時のひとつの基準なのかもしれません。