きまぐれ事典

ウェブデザイナーがあれこれきまぐれにつづる日々のくらしの百科事典。

シェアウェアはお金を支払う価値がある

Posted on | 2009年 6月 7日 | Permalink

【シェアウェア】
シェアウェア(Shareware) とは、無償で使用可能であるが、継続使用する場合には対価を求める、ソフトウェアのライセンス形態のことである。元々は「開発費をユーザーで分担する」という意である。用語としては、無料で継続使用できるフリーウェアや、使用そのものに対価が必要なパッケージソフトウェアやダウンロード販売のソフトウェアと区別するために用いられる。普段は体験版や再生専用版として動作し、制限を解除することでまったく異なるバージョン(異なる製品)として動作するものはキーウェアと呼ばれる。対価が任意であるドネーションウェアとの区別は曖昧である。

最近はMacでもたくさんのフリーウェアが溢れていますね。私もいろいろなものをインストールして使っていますが、近年ではシェアウェアにも案外抵抗なく手を出すようになってきてしまいました。

たしかにフリーウェアでもすごく高機能で有償のものに遜色ないくらいのアプリケーションはあるのですが、さらにシェアウェアにまで対象を広げると、よりかゆいところに手が届くようなソフト、たくさんのユーザーに絶大な評価を得るようなソフトが存在しているのです。まあもちろんものによりますけれど。

私の場合はまだまだ腰が重い方だと思うのですが、今のところ相当定評のあるシェアウェアしか手を出していません。とは言いつつそれでも過去半年で3つのシェアウェアを購入しました。以下にちらりとご紹介。

まずは「1Password」。ウェブなどで利用するパスワードを管理してくれるツールです。もはやこれはないとやっていけません。セキュリティを維持するためには必須です。フリーソフトの「KeyManager」や「PasswordMaster」も使ってみたことがありますが、やはり決定版は1Passwordですね。Macユーザーならぜひ買った方がいいと思います。

それから「Coda」というシェアウェア。これはウェブのオーサリングツールの一種です。今までずっとDreamWeaverを使ってきてましたが、ここへ来て評判の良いCodaを利用してみることに。本当なら普段$99で販売しているソフトなのですが、先日なんと半額セールになっており、せっかくなんでお試しとばかりに即購入。

使いはじめて間もないですが感触はなかなか良いです。非常にMac OSXライクな小洒落たインターフェイスでMac使いには最適。ウェブオーサリングツールとしても細かい部分で気が利いている機能が豊富にありなかなか。なにより軽くてサクサク動くのは助かりますね。ただ、Dreamweaverにしかできないこともあったりで、そこらへんは使い分けが必要でしょうか。私の場合、まだ使いはじめたばかりなのでもう少し慣れも必要。ちなみにCodaは手打ちメインな人向けソフトです。

もひとつ、Codaと同時購入した「Transmit」というシェアウェアです。これも半額でした。TransmitはFTPクライアントになります。今まではCyberDuckを使っていたのですが、半額セールということもあり、評判だったTransmitもバイナウしてしまいました。2ペインで使い勝手もよく、FTP速度もなんか速いです。

シェアウェアは多少の金額は掛かってしまいますが、それだけフリーウェアよりも優れていて使いやすいものが多いです。場合によってはシェアウェアを購入して作業効率を上げることも必要なんではないでしょうか。私は上記3つとも満足していますよ。

彼方

Posted on | 2009年 6月 1日 | Permalink

六月に入りました。今日の空は突き抜けるように高く、そしてどこまでも深く。

アジトに来てみる?

石の上にもついに三年

Posted on | 2009年 6月 1日 | Permalink

【石】
(1)鉱物質の塊。岩より小さく、砂より大きいもの。礫(れき)。
(2)岩石・鉱石、また、石材などの総称。
(3)各種の宝石や鉱物の加工品。宝石・碁石・硯(すずり)石・墓石やライターの発火合金など。また、時計の軸受けに用いる宝石。
(4)結石(けつせき)のこと。
(5)トランジスターや IC などの俗称。
(6)じゃんけんの手の一。握り拳(こぶし)で示す。ぐう。
(7)冷たいもの、硬いもの、寡黙なもの、非情なものをたとえていう。
(8)〔「石御器(いしごき)」の略〕茶碗。

ライトグラフという屋号でこの仕事を始めて今日でちょうど三年が経ちました。思えばあれやこれやいろんなことがあったので長く感じるような、仕事や勉強に当てる時間が足りなくて矢の如く過ぎ去る時間は短かったような。四年目突入の今はとても充実感に溢れています。たくさんのお仕事をまかせていただいてますし、今の仕事にはなにものにも替えがたいやりがいがあります。

そんな私もこの仕事を始めた当初は不安でいっぱいでした。それはお金になる仕事にきちんとありつけるのかとか、会社に所属せず一人ですべてこなしていけるのかとか、自分のせいで人様に迷惑かけないだろうかとか、この道で技術を向上させていけるのだろうかとか、それはもう山ほど不安を抱えておりました。

とにかく頭の中では「三年だ!石の上にも三年というから、とりあえず三年は続けよう!」と、なぜかずっと思っていて、マイルストーンというには大袈裟だけど、三年というのが目標のひとつではありました。三年続ければなんとかものになるのではないかと漠然と考えてたんですね。

ライトグラフとしてスタートした当初は、ウェブ制作者としても、個人事業主としてもほんとにヒヨっ子でした。あまりにも分からないことが多過ぎて、遠い地平線を見つめて途方に暮れるような感じでしょうか。それでもひたすら歩き続けてきました。今、あの時見ていた地平線のちょっと向こうくらいまでは来たかなという思いです。それでもまだ地平線は果てしなく広がっているわけですが。

まあでも、今日、ちょうどその三年きっかり。なんとかやってきました。それは大変でした。ほんとに投げ出したいくらいの状況もありましたしね。あんまり努力論とか、根性がどうのこうの言いたいわけではありませんが、振り返ると自分結構がんばってた(笑)。

でもここまでやってこれたのも、私に関わってくださるすべての方のお陰なんですね。私なんぞにかまってやっていただき本当にありがとうございます!そしてこれからもよろしくお願いします!ライトグラフはこれからもより良いサービスを提供すべくがんばっていきます。

目立たないお仕事

Posted on | 2009年 5月 31日 | Permalink

【地味】
(1)華やかさや、けばけばしさのない・こと(さま)。
(2)態度や行動が控え目で、人の目をひこうとしない・こと(さま)。
(3)土壌のよしあし。

私の仕事はウェブ制作です。ウェブデザイナーというからには、いわゆる見た目部分を構築する作業のイメージが圧倒的に強いかも知れません。でも本当は意外と地味な作業の方が大きなウエイトを占めていたりしますよ。

確かにビジュアルデザインは重要な作業工程のひとつです。でもビジュアルデザインだけではウェブサイト(ウェブページ)としての機能は果たせません。画像として制作したデザインを、コーディングという工程を経て(X)HTML(+CSS)に落とし込む作業が必要になります。地味な作業ですが、ここがウェブデザイナーやコーダーの腕の見せ所。

私の仕事の中には、デザインから一貫して請ける仕事もあれば、デザインを提供してもらいそれをHTMLにコーディングするだけという仕事もあります。

コーディングだけのお仕事になるとデザイン部分ほど派手な作業ではありませんので、制作者の表現としてはなかなか表にあらわれないものです。例えば他人にこのサイトのコーディングは私が携わったのだと言っても、所詮ぱっと見の見た目は他の人の作品。へえ、で終わっちゃいそう。

でもね、こういう裏方の地味な仕事でも美学があるんです。デザインをひとつも崩さずすべてのブラウザで再現してやろうとか、なるべくきれいなソースでコーディングしてやろうとか。もうかなり職人に近い気持ちでやってます。

地味なコーディングだけの仕事は、立場でいうなら建設工事現場の作業員さんの仕事のような感じかも知れません。その建造物の建築デザインは著名な建築家やデザイナーさんであるかもしれないけれど、実際カタチあるものとして作っているのは現場の人。その人たちの仕事がなければ最終的にきちんと機能する実体とはなりません。建築家やデザイナーさんは顕著に讃えられるけど、現場の人々はそこまでスポットライトを浴びることはない。でもいなければものは完成しない。

コーディングだけの仕事をする時はこんなことを考えながら作業したりすることがあります。自分がやらなければこのデザインはインターネット上できれいに動かないんだぜ、とか考えながら(笑)。生意気ながらそんな誇りはありますね。とはいいつつも、まだまだ修業中の身。今後もデザインに、コーディングに、腕を磨き続けたいと思います。

Web標準は進化する

Posted on | 2009年 5月 30日 | Permalink

【ウェブ標準】
ウェブ標準とは、W3Cが勧告しているWWW関連の規格のことである。特にウェブサイト製作に関わるHTMLやCSS、DOM、WCAG等のことを言う。

私はウェブ制作を仕事にしているわけですが、ウェブを取り巻く環境はどんどん変化しています。次から次へと新しい技術が登場したり、トレンドが変わってくるわけです。ウェブ制作を生業とする者としては、少しでも多くのことを学び、仕事に取り入れて行きたいところ。そのための情報収集も手が抜けません。

ウェブ標準というのはご存知でしょうか。World Wide Web Consortium(W3C)が勧告する、World Wide Webで使用される各種技術の規格のことです。世界で共通の決まりごとを取り決め、様々な人々が平等にWWWを活用するために、ウェブ標準に準拠したサイト制作が必要とされているのです。

じつはこのウェブ標準も進化しつつあるのですよ。XHTMLとCSSを組み合わせて制作するのがここのところのベストだったのですが、今後の動向としてまた変化してきそう。とは言っても、現状、草案の段階ですので明日からコロっと変わります…というわけではないですが。

動向についてまとめられた記事がありました。詳しくはこちらをご参考に。

いま起きているWeb標準の進化、HTML5、CSS3、JavaScript 2.0

HTMLは4で一旦止まり、その後XHTMLへ移行しておりましたが、ここへきて今度はHTML5らしいです。ウェブページが機械にやさしい言葉となることよりも、AjaxのようなWebアプリケーションとしての進化のニーズの方が圧倒的に大きいとのこと。まあ確かに昨今は相当これっぽいのがもてはやされている感がありますからね。

また今後HTMLだけじゃなくCSSやJavaScriptもバージョンが進化する模様。ウェブ制作関係の人は大変ですね。でもより使いやすいウェブを目指しているなという感じはあります。ウェブ制作者から見てもこれ実現したら便利だなという仕様もあるし。まだすぐには変わらないと思いますが、今後きっちりチェックして対応していく必要があります。うん、大変(笑)

書いてる人

taca

taca。1978年生まれのB型。ウェブ制作のお仕事をしています。MacユーザーでiPhoneユーザー。写真を撮るのが好き。BBQをこよなく愛しますが、やむを得ない場合はホットプレートでの焼肉でも可。[profile...]

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