AKANE
Posted on | 2010年 10月 17日 | Permalink
秋が深まりつつあります。この頃、夕焼けがきれいな日が多いのは気のせいでしょうか。夕方の風はちょっと冷たい。
ふわり、空へ
Posted on | 2010年 10月 2日 | Permalink
こんな大きな飛行機が、地上からふわっと浮き上がってあっという間に空の彼方へ飛んでいく。飛行機が飛ぶ理論は、じつは誰にも証明できていないということらしいですよ。不思議。
全天周映像「はやぶさ BACK TO THE EARTH」をみてきた
Posted on | 2010年 9月 25日 | Permalink
はやぶさ(第20号科学衛星MUSES-C)は、2003年5月9日13時29分25秒(日本標準時、以下同様)に宇宙科学研究所(ISAS:現在は宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の下部組織)が打ち上げた小惑星探査機である。イオンエンジンの実証試験を行いながら2005年夏にアポロ群の小惑星 (25143) イトカワに到達し、その表面を詳しく観測してサンプル採集を試みた後、2010年6月13日22時51分、60億kmの旅を終え、地球に大気圏再突入した。サンプル容器が収められたカプセルはオーストラリアのウーメラ立入制限区域内にパラシュートを展開して降下、翌14日16時8分、無事に回収された。カプセルは18日に日本に到着し、内容物の調査が進められている。
小惑星探査機はやぶさの全天周映像プログラム「はやぶさ BACK TO THE EARTH」を見に行ってきました。全国のプラネタリウムで上映しているのですが、うちから一番近い場所は大田市の三瓶自然館サヒメル。一週間ほどの上映とのことでしたので、時間を作って行ってきました。
はやぶさが地球へ帰還し多くの人に感動を与えてくれたのはまだ記憶に新しいですが、このはやぶさが地球を旅立ってから、小惑星イトカワに到達して、再び地球へ戻ってくるまでの過程を、父が息子(はやぶさ)にでも話しかけるような口調で語りながら見せてくれる映像作品です。
プラネタリウム用の全天周ドームに映し出される宇宙空間を進むはやぶさ。イスに座って見ていると、はやぶさとともに宇宙を漂っているような錯覚すら覚えます。はやぶさがどういう道のりを歩んでいって、どれだけの困難にさいなまれ、それでも諦めずに地球を目指して帰ってきたのか。30分ほどの短い作品ですが、やはりついつい感情移入して見てしまいました。
イオンエンジンのトラブル、イトカワでの不時着、燃料漏れ、通信断絶…、数々の困難に直面し、その度にエンジニアたちの工夫や熱意で持ち直してきました。はやぶさがもし感情を持っているとするのなら、地球との通信を絶たれ、冷たい宇宙空間を孤独にさまよった時には本当にさみしかったに違いないだろうなあ。それでも希望を捨てず諦めずに地球を目指したんですよね。
この作品ではエンジニアの苦労話的なことはほとんど割愛されており、はやぶさ本体を一人の人としてとらえるような感覚で作られておりますが、本当に諦めなかったのははやぶさのエンジニアたち。でも、そのエンジニアたちから見れば、やはりはやぶさは、トラブルに負けずひたむきに健気にがんばっている息子のようにかけがえのない存在だったのでしょうね。そういう感情や想いが作品を通して伝わってくるようでした。
最後ははやぶさの大気圏再突入シーンで幕を閉じます。やはりというか、どうしてもうるっと来てしまいますね。胸が熱くなる。ほとんどの探査機は、地球を旅立った後はそのまま地球に帰ってくることはありません。あれほどの苦難を乗り越えて、目的も果たし、再び地球に戻ってきたとなるとやっぱりすごいと思うし、そのエピソードに感動してしまうというのが人情ではないでしょうか。でも、燃え尽きてしまうんですよね、はやぶさ。キラキラと輝きながら。サンプルの入ったカプセルを地球に届けて。涙。
「はやぶさ BACK TO THE EARTH」良かったですよ。挿入歌も素敵でした。この作品、DVDも出ているみたいですが、ぜひ全天周映像で見ることをおすすめします。はやぶさと宇宙を漂う感覚を味わえますよ。
ついでですが、はやぶさが地球に帰還した時のこともブログに書いております。記事はこちら。「おかえりはやぶさ」
リメイク版「ベスト・キッド」
Posted on | 2010年 9月 23日 | Permalink
善事を勧め、悪事を懲らすこと。特に、小説・芝居などで、善玉が最後には栄え、悪玉は滅びるという筋書きによって示される、道徳的な見解にいう。勧懲。
リメイクされたベスト・キッドを見てきました。ベスト・キッドは昔から好きな作品で、今回、ジャッキー・チェンやウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスが出演し、装い新たに蘇るというので楽しみにしておりました。
ベスト・キッドといえばミヤギさんとダニエルさんの師弟愛と、弱い者が強い悪者を倒すという勧善懲悪の物語。今回は、師匠役をジャッキー・チェン、弟子役をジェイデン・スミスの息子が演じます。正直、ウィル・スミスの息子ってどうなんだ?と思っていましたが、なかなかどうして、なにかキラリと光るものを持ってて、まだまだ子供っぽい雰囲気なのですが、これからの活躍が結構楽しみかも。ジャッキーは、今作では、前面に出てくるようなアクションシーンは少なく、師匠としての渋い役に徹したという感じ。今後、こういう感じの役どころも増えてくるのでしょうかね。
舞台は中国の北京。母と子が二人でアメリカから引っ越してくるところから物語が始まります。主人公の男の子は、現地で仲良くなった同級生の女の子をめぐり、いじめっ子グループに目をつけられて…と続きます。オリジナルの方の作品と同様、決着はカンフー(原題が「Karate Kid」なのになぜかカンフー)の大会で、となりまして、基本の部分はほぼ同じ流れですね。ただ、舞台が中国、ちょこまかと細かい設定もいろいろ違っておりまして、新鮮な感じで楽しむこともできます。最後はもちろん、弱虫だった主人公が強いいじめっ子に勝利してしまうという痛快サクセスストーリーとなっております。こういう単純明快なお話、僕はキライじゃないですよ。笑
さて、オリジナルでは、日常のあらゆる作業の中から空手の動きや形を学んでいくという設定が印象的でした。例えば、ワックスがけの動作とかね。今回も同じようなくだりが繰り返し登場してて、それは、ジャケットを脱いでは引っ掛け、取ってはまた着る、という動作。うんざりするほど繰り返しやらされてましたね。正直なところ、これで強くなれるんなら僕も毎日やりたいです(笑)あれだけで強くなれるっていうのは現実味薄いけれど、基礎をみっちりやることの大切さを語ってたりするのだろうかなあ。
ウィル・スミス息子くんの動き、なかなか良かったですよ。細くてなんだかか弱い感じもするけど、身のこなしもいいし演技も瑞々しい。ジャッキー・チェンを引っ張りだしてまで初出演作品を撮っただけのことはあるかもしれませんね。他の作品でも見てみたいかも。
ジャッキーは今回は演技主体でせめてきた気がします。今までアクションバリバリでしたが、ぼちぼちこういった落ち着いた役をこなしていくべきなのかもしれませんね。元々のアクションがすごいのだから、それに渋い演技を乗っければ、もうそれは彼にしか出来ない役回りだと思います。かと言って、時には華麗なカンフーアクションもしっかり見せて欲しかったり。子供の頃からテレビで馴染んでる大好きなジャッキーには、今後もぜひがんばっていって欲しいものです。そうそう、今作の、いじめっ子から主人公をかばうアクションもステキでした。実質、パンチを一発も繰り出さずに複数の敵をやっつけちゃってました。かっこいい・・・
オリジナルの話の流れを守りつつも、役者を変え、設定を変え、また違った作品になっています。とても単純なストーリーですが、弱い者が強い者に勝つっていう話は見ていてスカッとしますね。で、ちゃんと仲直りもして、っていう一件落着っぷり。そういう部分はオリジナルと共通していて安心しました。
映画「告白」
Posted on | 2010年 9月 23日 | Permalink
(1) 秘密にしていたことや心の中で思っていたことを、ありのまま打ち明けること。また、その言葉。
(2) キリスト教で、自己の信仰を公に表明すること。また、自己の罪を神の前で打ち明け、罪の許しを求めること。
少し前になりますが、映画「告白」を見てきました。見てからだいぶ時間経ってるので、もう記事書かなくていいかなとも思いながらも、それでも一応、感想を書いておきますね。映画「告白」は情報によるとわりと問題作であるとのことで、この作品はR指定となってます。
あらすじは一人娘を生徒に殺されてしまい、静かに復讐をしていく女性教師とそれを取り巻く人々のお話。女性教師をはじめ、数人の登場人物の告白、という形式で、いくつかの視点からストーリーが語られていきます。
女性教師を演じるのは松たか子さんなのですが、騒ぎ立てる崩壊気味の学級の中で淡々と話をしはじめ、衝撃の告白をしていくところは、見ているこちらも息を飲むような感覚です。あの淡々とした喋り方がこわい。。
やっぱり問題なのは、生徒相手に復讐を目論むという部分なのでしょうか。そりゃあ人間、愛する娘を殺されでもしたら相手が憎くてたまらなくて、仕返しをしてやりたい気持ちもわかります。法が裁いてくれなかったというのもあれば、なおさらそうなのかも知れません。でも、やはり、教師が生徒に復讐、というのはなんかインパクトあるなあ。。やり方もえげつないというか、涼しい顔してよくそんなことをという感じです。
犯人とされる生徒たちもまた、心に闇を抱えています。なぜ教師の娘を殺すに至ってしまったのか、ということも自らの告白形式で語られております。こういうのが少年犯罪の心理なのかなあ。なんというか、短絡的というのか。おそろしいと思った。
見所かなあと思ったのは、序盤、中盤通してずっと静かで冷静な語り口調だった女性教師が、終盤で泣き崩れたり、ゲラゲラと笑ったり、悪意に満ちた言葉を投げかけたりする所かな。豹変ってやつでしょうか。極めつけは「どっかーん」(笑)いやー、本性を表すという感じ。背筋ぞぞぞっとなります。
最後、復讐はとある形で完結することになります。犯人の生徒は二人いるんですが、結局二人とも命を奪われることはありません。でも、それに匹敵する、もしくは上回るものを失うことになります。これを計算して復讐をしていたのだからすごいし、むごい。
この映画、見方は二通りあるのかも知れない。ひとつは、復讐は醜いものだ。いくら肉親が殺されたからといって復讐はイカン!復讐してしまったら相手と同じところに落ちちゃうよ!もうひとつは、法が守ってくれないのなら、自分で制裁を与えても構わないのでは。それくらいにひどいことをされたのだから。僕は、映画を見ていてなんとなくふたつの考えが同居してしまいました。実際こんな立場に立ったらどうするのだろう。復讐なんていけないことだとは分かっているけれど考えてしまうなあ。
教育者が大人げなく復讐劇に出るという部分や、その復讐の方法やらが問題作たる所以なのでしょうか。先生と呼ばれる職種の教師も、やはり人間なのですよね。女性教師は、自らの復讐、告白によって命の授業をしているようにも見えます。命の尊さを生徒たちに教える。ただ、根底にはやっぱり恨みがギッシリ詰まっているのだろうなあと思って見てしまいます。松さんの演技の、静と動の表情からそういう両面性を感じたし、人間っぽさなのかなあと。命の重さと、善悪に揺さぶられながら、とても考えさせられる作品でした。