きまぐれ事典

ウェブデザイナーがあれこれきまぐれにつづる日々のくらしの百科事典。

あんず

Posted on | 2010年 6月 17日 | Permalink

うちでとれたあんず。きれいなオレンジ色は恵みの太陽の色。

アジトに来てみる?

おかえりはやぶさ

Posted on | 2010年 6月 15日 | Permalink

【はやぶさ】
はやぶさ(第20号科学衛星MUSES-C)は、2003年(平成15年)5月9日(金)13時29分25秒に宇宙科学研究所 (ISAS) が打ち上げた小惑星探査機(正式名称:工学実験探査機)である。はやぶさはイオンエンジンの実証試験を行いながら2005年(平成17年)夏にアポロ群の小惑星 (25143) イトカワに到達してその表面を詳しく観測した。2010年(平成22年)6月13日22時51分、60億キロメートルの旅を終え、打ち上げから7年ぶりに地球に帰還した。本体は大気圏で燃え尽きたものの、分離されたカプセルは想定地域のほぼ中央に着地し、翌14日16時8分、無事回収された。カプセルは18日、日本に到着する予定

6月13日の23時頃、長い旅を終えた一機の探査機が地球に帰ってきました。「はやぶさ」と言います。はやぶさは遥か彼方、イトカワという名の小惑星まで行き、その表面の石を採取して地球に戻ってくるという使命を帯びていました。日本の機関が行っているプロジェクトなのですが、成功すれば小惑星からのサンプルリターン計画は国際的にもはじめての快挙となるのです。

ただ、はやぶさはその長い道のりの間にさまざまなトラブルに見舞われていました。どれも一時は絶望的なものでしたが、はやぶさの開発に携わった技術者の知恵や運用しているスタッフの機転で、なんとか地球まで戻れる見込みのあるところまで持ち直したのです。当初の予定より大幅に遅れての地球への帰還ですが、ここまで諦めなかった技術者たち、そしてボロボロになってまで使命を果たそうとするはやぶさ自身に感情移入せざるを得ませんよね。

そしてはやぶさは地球へ帰ってくると、サンプルの入っているであろうカプセルだけを地上に落とし、自身は大気圏に再突入して文字通り燃え尽きてしまうのです。いろいろな想いを巡らせてると本当に胸が熱くなるものがある。。うううぅぅ(泣)

そんなはやぶさの帰還、テレビで生中継こそありませんでしたが、インターネット界隈ではたいへんな盛り上がりを見せており、僕もUstreamで、和歌山大学宇宙教育研究所の一行が落下予定地付近で行なった中継をパソコンの画面で見ていました。若干途切れながらの不安定な中継でしたが22時50分くらいに、発光しながら夜空に現れたはやぶさを見ることができました。大きな流れ星となってゆっくり燃えながらキラキラと夜空に散っていきました。とても美しかった。健気なまでに地球を目指したはやぶさの最期。本当に涙がこみ上げます・・・。

後で別の映像で見たのですが、はやぶさ本体の炎とは別に小さな発光物体がまっすぐ落下していくのを確認しました。カプセルです。はやぶさが一生懸命地球に届けようとしたカプセルです。イトカワで採取したサンプルが必ず入っているという保証はありませんが、例え入っていなかったとしても誰も文句を言う人はいないでしょう。翌日になってこのカプセルも回収されております。中身の様子が判明するのはまだ先のようですが。

感慨深いはやぶさの帰還。オーストラリア・ウーメラ砂漠の夜空にきらめきながら消えていったはやぶさ。帰ってきてくれてありがとう、おかえりなさい、おつかれさま、という思いとは別に、やはり別れの切なさを覚えました。でも、しっかりと人々の心に焼き付き、苦難を乗り越える勇気を教えてくれたと思う。はやぶさ後継機の話もあるようなので(予算の問題でどうなるかは分かりませんが)、別れがあれば次の出会いもあるさ、という思いもまた。

14日未明ははやぶさ関係の最新情報をネットであさりつつ、しばらくしてから寝ました。翌朝、7時半頃に起きて台所に行くと祖母しかいません。聞けば、出産を間近に控えていた妹が急に産気づいて、うちの両親は病院に向かったとのこと。その後、すぐに生まれたという電話を受けました。びっくり。はやぶさが大気圏に散った翌朝に、妹が子供を出産するなんて。まあ、偶然なんでしょうけど、自分としてはびっくりというか、感激ですよ。甥っ子(男の子でした)がはやぶさの生まれ変わりなんじゃないか…と、さすがにそこまでは思いませんけど、なぜかとても運命を感じてしまう。もう、「はやぶさ」っていう名前付けちゃえよーとか、思いませんか?ふつう。(え?思わない?)

夕方になり、妹と生まれた赤ん坊の顔を見に行ってきたんですが、元気そう。生まれたばかりの甥っ子は小さくてかわいかった。僕らが行ったときは寝ていました。予定より8日早く、ぎりぎりNICUに入らなくて済むくらいの大きさだったそうです。ちょっと冗談っぽく、「はやぶさ」か「隼」が付く名前にしたら?みたいなことを言ってみたんだけど(ちょっとだけ本気)、残念ながら却下(涙)。もう、いくつか候補が決まっていたようなので仕方ないですね。。

今はまだ名前の決まってない甥っ子。将来どんな苦しい時にも諦めない子に育って欲しいなあと思うおじさんであります。そこには、はやぶさに携わった技術者たちのように、たくさんの助けてくれる人々がいることでしょう。すくすく育てよー。いつか大きくなったら、おじさんがはやぶさの話を聞かせてあげよう。「君が生まれる前夜に、はやぶさという探査機が地球に帰ってきたんだよ…」と。

ちょっとおじさん、熱すぎたかな。。笑

湿る風

Posted on | 2010年 6月 13日 | Permalink

水平線の下へ太陽が潜ってしまって幾分か経つと、周囲はふんわりとした青に包まれた。この瞬間が、好きなんです。

アジトに来てみる?

宵の青

Posted on | 2010年 5月 28日 | Permalink

水平線の下へ太陽が潜ってしまって幾分か経つと、周囲はふんわりとした青に包まれた。この瞬間が、好きなんです。

アジトに来てみる?

映画「RAILWAYS」と僕の仕事

Posted on | 2010年 5月 27日 | Permalink

【一畑電車】
一畑電車株式会社(いちばたでんしゃ)は、島根県東部で鉄道事業を運営する会社。持株会社の一畑電気鉄道の傘下にある。本社は島根県出雲市平田町2226番地(雲州平田駅構内)。社名は、出雲市にある一畑寺(一畑薬師)への参詣を目的として建設されたことに由来する。

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

こちら地元では全国に先駆けて公開となってる映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」を観てきました。地元島根が舞台で、出雲人には馴染みの深い一畑電車がストーリーに登場するから、というひいき目を抜きにしてもとても感動する映画だったと思います。

ストーリーはタイトルほぼそのままの内容なのですが、田舎を出て、都会で家族を持ち、家庭も顧みないようなバリバリ出世街道を行くエリート会社員が、ある出来事をきっかけに、自分の本当にやりたかった夢に再挑戦するという物語です。だいぶ端折りました。詳しい内容は公式サイトでどうぞ。

この映画は地元島根県出身の錦織監督の作品でして、過去の作品で、やはり地元の平田が舞台となった「白い船」も素直で爽やかで好きだったのだけれど、今回の映画も自分的にはより、ぐっとくるものがありました。この映画もやはり素朴であり、素直であり、潔く、爽やかで清々しい映画なのだけれど、誰もが体験を重ねられる部分があるので、よけいに感動が増すのではないかと思うのです。

テーマとしては「仕事」とか「夢」とか「人の絆」「家族の絆」みたいなものがあると思います。誰しも過去に思い描いた夢があると思う。それが叶わず、なりゆきの人生を送ってきてる人の方が多いかも知れない。また、夢が叶って楽しく生きている人、叶ったたとしてもそれはそれで大変な道を歩んでいる人もいるでしょう。夢を諦めず生きることって難しいけれど、とても素敵なことだと思います。人が生きる原動力にもなりうる。主人公を演じた中井貴一さんの、運転士になってからの、じつにいきいきした表情はそれを物語っていましたし、僕自身も実感していることでもあります。

すっかり忘れていたのですが、今度の6月1日で、僕がずっとやりたかった、個人でウェブ制作の仕事を始めてから丸4年が経つことになります。じつは苦悩と葛藤の中で虎視眈々と努力してきたというのがあって、それが報われたのは本当に運が良かったとしか言いようがありません。まあ、僕は映画の主人公より随分若かったわけですが。えーと、4年と言えばちょうどオリンピックの周期にして一周分ですが(笑)、本当にいろんなことがありました。涙が出るくらいうれしかったこと、投げて逃げ出したいくらいにつらかったこと、朝から朝までがんばったこと、本が付箋だらけになって、画面に穴があくほどに勉強したこと。いろいろです。そういう僕自身の経験を、主演の中井さんに重ねたり、同僚役の青年(三浦貴大さん)に重ねたりして見てたわけです。じつはここのところ、仕事のことでちょっと考えていたりすることがあったりで、いろいろな思いがよぎって胸が熱かった。

とまあ、そんなこんなで、地元民としては物語以前に、島根のロケーションやら一畑電車なんかをがっつりチェックしてやろうとか思って行ったのに、わりと本気でストーリーに引き込まれてしまうという誤算というか、まあうれしい誤算ですが、いい意味で期待を裏切ってくれる映画でした。多少うまく行き過ぎなところとかありますが、そこはオトナになって軽く目をつむって流してください。個人的にはここ最近で一番心に響いた良い映画だったなあ。あと、男の子だったら絶対に電車を運転してみたくなる!本当おすすめです。ぜひ。

書いてる人

taca

taca。1978年生まれのB型。ウェブ制作のお仕事をしています。MacユーザーでiPhoneユーザー。写真を撮るのが好き。BBQをこよなく愛しますが、やむを得ない場合はホットプレートでの焼肉でも可。[profile...]

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