トイカメラ風写真を手軽に作る
Posted on | 2009年 6月 14日 | Permalink
トイカメラ(Toy Camera )は、本体・レンズ等、ほぼ全体を構成する素材が合成樹脂等から作られ、組立の構成が比較的簡単な箱型で、安価なカメラ。多くのトイカメラは135フィルムを使用するが、120フィルムやインスタントフィルムを使用するものもある。もともとは大衆的に広く使われるようにと安価な素材で簡素化されて作られたものであったため同型でも写りが異なるなど品質にばらつきが多くみられ、撮影すると現実とかけ離れた写真となることも少なくない。しかしプロのカメラマンなどがその奇妙な光学効果を逆に利用した写真などを発表し、それらが評価されたことで人気に火がついた。報道や芸術関連の分野で数多くの賞を勝ち取り、現在でもトイカメラの愛好家や芸術家などに強く支持されている。
トイカメラで撮影した独特な雰囲気の写真は大好きです。私もかつてロモとかスメナとか数台持っていたんですが後にドナドナ。今考えると売らないでおいた方が良かったかななどとさえ思います。そのチープさからくるものかは分かりませんが、ちょっと現実離れした世界を見せてくれたり、撮るごとに違う雰囲気を出してきたり、コントロールしにくいそのカオスさがトイカメラの面白さであったりします。
で、今はもう私の手元にはないトイカメラなのですが、たまーに他の方が撮られたトイカメラ写真とか見てしまうと、あの偶然にもアートな写真をまた自分で撮影してみたくなる衝動にかられてしまうのですね。
そんな人のために作られたかどうかは知りませんが、普通の写真をトイカメラ風写真に変えてしまうツールがありました。「Toycamera Standalone XP」がそれ。
普通の写真をトイカメラで撮ったように四隅を暗く&ピンぼけさせてそれっぽくフィルタかけてくれるジェネレーター。もともとPhotoshopプラグインとしてあった「Toycamera Plug-in」をPhotoshopなしで動作できるようにしたものです。XPはWindows XPじゃなくて、クロスプロセスのXP。クロスプロセス風な色味が出せるようになったバージョンとのことです。
画像を取り込み、各種パラメータをいじって調整できます。パラメータ、「Start」は暗くなり始める距離。「Amount」は暗くなる量。「Blur」はピンボケ具合。「Noize」はノイズ具合。「Dodge」は中心強調の度合い。「Color」はアナログ風カラーの値(右側が緑で左側がマゼンタ)。「Contrast」はコントラスト。「X」はクロスプロセス風カラー効果。「PROCESS TYPE」はカラー効果のタイプ(4パターン)から選べます。
自分でいい塩梅にパラメータをいじってもいいでしょうし、またプリセット機能もあるのでよりお手軽にトイカメラ風写真に変換することもできます。この間Canon EOS 5Dで撮影した薔薇の写真を変換してみましたが、とても雰囲気のあるアーディスティックな感じに仕上がりました。
変換前の写真
トイカメラ風変換後の写真
違いがわかるでしょうか。なかなかいい感じでしょ?面白いです。みなさんも普通の写真でトイカメラ風アートしてみませんか。